メールマガジン【第4号】2018.7.10

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NPO法人フリースクール全国ネットワーク公式メールマガジン
         【第4号】2018.7.10

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目次
1.2018年度通常総会のご報告

2.【イベント情報】南東北・民間教育研修2018

3.7/11(水)超党派フリースクール等議連開催
~普通教育機会確保法「三年以内の見直し」にむけて~

4.コラム 学校を横へ置いてみたら
  ~長いトンネルを抜けたお母さん~(理事:木村清美)
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■2018年度通常総会のご報告

6月24日(日曜日)フリースクール全国ネットワークの通常総会が行われました。
株式会社における株主総会に近い会議で、会員の皆様に昨年度の活動・決算を報告し、今年度の事業計画・予算等について検討をいたしました。
2018年度は、毎年行っている事業(夏の全国大会、JDEC、スタッフ養成連続講座、フリースクールフェスティバル、etc…)に加え、子どもの自殺防止の全国キャラバン、地域の子ども関係NPOの関係者もお招きしての学習会など、各地にお伺いしての事業にも取り組んでいきます。

また、これまでは総会での議決権を持つ「正会員」と議決権を持たない「支援会員」の位置づけがあいまいだったのを明確化し、ともに活動を創っていって下さるフリースクール等の団体の皆様には、原則正会員となっていただくようお願いをすることとなりました。(来年、2019年度より)

また、これまで国(文科省)や国会に向けて行ってきた政策提言に加え、地方自治体への政策提言にも本格的に取り組みます。
取り組みは、全国で活動する会員団体の皆様と意見交換もしながら行う事とし、そのためのインターネット会議システムの導入も決定しました。
(検討の内容、進捗などは適宜このメールマガジンでもお知らせいたします)

これまで以上に全国の皆様とコミュニケーションをとりながら活動を進める2018年度のフリースクール全国ネットワークに、どうぞご期待ください。



■【イベント情報】南東北・民間教育研修2018

7月28,29日(土,日)会津大学(福島県会津若松市)にて、南東北・民間教育研修2018を開催いたします。
フリースクールや学校教育関係者、その他子どもと関わる様々なNPOの関係者が一堂に会し、不登校の子どもに限らず、全ての子どもたちが安心して学び・育てる社会の実現に向けてともに学ぶ機会にしたいと考えております。

28日(土曜日)は、NPO法人ストップいじめ!ナビ事務局長の須永祐慈さん、スプーンフィールド代表で訪問カウンセラーの高橋和枝さんの対談と4つの分科会。
29日(日曜日)は、教育哲学者の苫野一徳さん、福島県立ふたば未来学園高校副校長の南郷市兵さんの対談と4つの分科会を実施。

詳細、お申し込みは以下のHPより。
https://peraichi.com/landing_pages/view/edutohoku

なお、この研修会は「民間教員研修2018実行委員会」の皆様のご協力と、公益財団法人福祉医療機構の助成を得て開催をいたします。
同様の研修会(実践者交流会)を今後も各地で開催してまいりますので、どうぞお楽しみに♪



■7/11(水)超党派フリースクール等議連開催
~普通教育機会確保法「三年以内の見直し」にむけて~

2017年2月に施行された「普通教育機会確保法」の附則には、 「政府は、義務教育の段階における普通教育に相当する教育を十分に受けていない者が行う多様な学習活動の実情を踏まえ、この法律の施行後三年以内にこの法律の施行の状況について検討を加え、その結果に基づき、教育機会の確保等の在り方の見直しを含め、必要な措置を講ずるものとする。」との一文が入っています。

明日(11日)には超党派フリースクール等議員連盟の総会が予定されており、フリースクール全国ネットワークは、多様な学び保障法を実現する会と共同で、法律施行後の状況の変化、条文の見直しに向けて今の法律では足りない部分なども提言してまいります。

提言(要望)内容は、「不登校の子ども」のみを対象としている法律の条文を「全ての子ども、学校外で学ぶことを希望する子ども」を対象とすること。学校外で学ぶ子どもたちやその家庭に対する経済支援を行うこと。国・文科省の発した過去の文書の中の「学校復帰が前提、学校復帰のみを目的とする」という内容を洗い出し、削除、改善していくこと。法律の施行状況を確認し、今後の改善につなげるための「検証・検討チーム」をつくること。などになる予定です。



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 事務局コラム:学校を横へ置いてみたら・・
      ~長いトンネルを抜けたお母さん~木村清美(理事)

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今でも忘れられないヒューマン・ハーバーに通う息子を持つお母さん。
「学校」「学歴」が何より大切だったお母さんは学校に行かなくなった息子をどうしても受入れられず、とにかく混乱状態が続きました。
学校に行かなくては‥と苦しむ息子の心情を思いやるとか、家族や親子のありようを考えることすら出来なくなってしまった日々でした。

徐々に元気を取り戻しヒューマン・ハーバーに通い始めた息子を見ても「学歴」とは無縁の場所。
自分が息子の為に探したフリースクールに通う事すら納得できなかったとのこと。
無理やり車に乗せ学校に連れて行った頃に比べ落着きを取り戻した息子の姿に安堵感はあるものの、自分の価値観との葛藤が続き、苦しくて‥苦しくて夜も眠れないとの訴えが続きました。

しかし、息子が思春期の多感な時期に学校とは違うフリースクールという居場所で、自由で自主的な活動を通してメキメキ成長するようすを見て、徐々に自分にとっての学校って何だったんだろう?と気づき始めたそうです。

この先息子は自分の人生のシナリオを自分自身で描きながら、ゆっくりと大人になっていくことを確信できる日々が考え方の分岐点になったそうです。
親がどんなにヤキモキしても子どもは自分の所有物ではないこと、成長と共に親の手元から離れていくことを息子から教えられたと清々しい表情でした。
「学校ってそれ程重く考えなくていいんだ、人はみんな違っていいんだ」と心の底から思えるようになった時、幼かった息子の心を傷つけてしまった日々を悔やまれていました。
しかし、過去には戻れないので前を向いていきましょうと話し、これからは学校に行かない子どもたちを応援していきたい‥と長い時間を掛けてトンネルを抜けることができた喜びを語ってくれました。

私も活動を通し子どもと関わる多くの時間の中で、奇跡と思えるような成長に寄り添い、子どもが持つ内なる力に触れるたび新鮮な喜びを感じる毎日です。

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