メールマガジン【第5号】2018.8.10

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NPO法人フリースクール全国ネットワーク公式メールマガジン
         【第5号】2018.8.10

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目次
1.【ご報告】登校拒否・不登校を考える夏の全国大会

2.夏休み明け【学校がつらくてもココがあるよ!プロジェクト 2018】

3.【ご報告】7/11(水)超党派フリースクール等議員連盟

4.コラム 酷暑雑感(理事:中林和子)
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■【ご報告】登校拒否・不登校を考える夏の全国大会

2018年8月4,5日の2日間、金沢大学を会場に「登校拒否・不登校を考える夏の全国大会2018in金沢・全国子ども交流2018~金沢で遊ぶまっし~」を開催いたしました。
将棋の羽生善治竜王の記念講演、当ネットワーク代表理事奥地圭子の基調講演、超党派フリースクール等議員連盟幹事長の馳浩さんからのお話に加え、子ども、若者、保護者のシンポジウムや、開催地金沢にちなんだ物づくりなど子どもプログラムも充実した大会で、両日あわせて延べ700名以上のご参加をいただきました。

この全国大会、実はフリースクール全国ネットワーク結成の2002年より前から「登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク」が各地の不登校の親の会やフリースクール等と連携しながら開催してきたイベントで、フリースクール全国ネットワークは、親の会の活動から様々なことを学びたいと、結成直後より開催に協力をしてきたという関係です。
そこで、本日は「フリースクール等の団体は不登校の親の会からどんなことを学んできたのか、学びたいと思っているのか」をご紹介したいと思います。

□子どもの一番身近にいる「専門家」として
不登校についての「専門家」は存在しません。フリースクールのスタッフなどは多くの不登校の子ども・不登校の経験を持つ子どもたちと接する機会がありますが、それをもって「専門家」といえるのでしょうか?フリースクール全国ネットワークでは、それは違うと考えています。
なぜなら、私たちが向き合う相手は「不登校の子ども」ではなく「目の前にいる一人の人間」だからです。
人間というのは一人ひとりが個性をもった存在ですし、育ってきた環境や不登校になるまでの経緯、フリースクール等の場にどのようなことを期待しているかもそれぞれ違います。もちろん、それは子ども本人から学んで行くことが一番大切ですが、時には親・保護者から学んでいくことも必要です。たとえフリースクールのメンバーと直接かかわりのない人たちの会であっても「子どもから学ぶ・親から学ぶ」というマインドを身につけるためにも、親の会と関わり続けることは有効でしょう。

□子どもの意志・親の希望が相反するときに…
前に書いた内容と矛盾する感じもしますが、子ども自身の意志と、親の願いが一致しない場面にも、フリースクール等で働いているとよく遭遇します。
そんな時、一番大切なのは「子どもの側に立つ」ことですが、それで親・保護者と対立してしまってはうまくありません。
親・保護者の自身の悩みや不安も受けとめつつ、自分自身の悩みや社会の常識ではなく、親・保護者自身にも「子どもの側」に立ってもらうためにはどうすれば良いのか、親の会の活動には、そのためのヒントがたくさん詰まっています。
また、時にはフリースクールスタッフ自身も「学校的な価値観」「世間の常識」に縛られていることに気付けるかもしれません。

ネットワークの歴史はもちろんのこと、個々の団体を見ても親の会の方が、フリースクールよりも長い歴史を持っています。
の歴史の中で積み重ねられてきたものを学ぶため、フリースクール全国ネットワークは不登校の親の会と連携をこれからも大切にしていきます。


□参考アピール ―国の不登校政策の転換にあたって(2018年8月5日 NPO法人登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク)
 https://www.futoko-net.org/news/2018/1885.html


■夏休み明け【学校がつらくてもココがあるよ!プロジェクト 2018】

フリースクール全国ネットワークでは、今年も「夏休み明け【学校がつらくてもココがあるよ!プロジェクト 2018】」を実施いたします。
9月1日など長期休み明けのタイミングに子どもの自死が多いという状況を改善するため、学校外の居場所、夏休み明け間際の駆け込み処、相談先、そして不登校、フリースクールの関係者や当事者からのメッセージをまとめ、発信しています。
一人でも多くの人に、多くの情報が届くよう、フリースクール全国ネットワーク加盟団体以外からの情報も募集しております。
ご掲載いただけるメッセージや情報をお持ちの方、ご協力いただけそうな団体のご関係の方は、ぜひとも情報をお寄せください。

□プロジェクトページURL
https://freeschoolnetwork.jp/p-etc/3265


■【ご報告】7/11(水)超党派フリースクール等議員連盟

先月のメールマガジンでお知らせをした通り、7月11日(水曜日)に「超党派フリースクール等議員連盟」の総会が開催されました。
フリースクール全国ネットワークからは下記四点を要望いたしました。

1.各地域での不登校施策の推進状況、フリースクール等と行政の連携状況の報告
2.昨年12月に開催された総会で要望をした事項の進捗・検討状況の確認
3.これまで作成されてきた「学校復帰を前提とする」などの文言が含まれた通知、指針などの見直し
4.私立学校を対象に含めた教育課程特例校についてのモデル事業実施

また、法律の見直しのためのワーキングチームの作成も要望し、秋の臨時国会以降に検討をしたいとの回答を得ました。


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 事務局コラム:酷暑雑感 ~中林和子(理事)

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今年の夏は、危険な暑さの日が続きました。
暦の上では立秋ですが、暑さの勢いは止まりません。そのような折、西日本大豪雨で被災をされた方々も多くいらっしゃるのでは、と心よりお見舞い申し上げます。

普段は節電に努めている事務所でも、連日の酷暑に耐え切れず、連日冷房を効かせた部屋で机に向かっています。
しかし、反対に体調もおかしくなります。若いスタッフも、「なんかおかしいですよ~!」と不調を訴え始めます。聞けば、スタッフ一年生の彼は、冷房のない下宿住まいで、普段から扇風機のみで暑さを凌いでいると言います。風通しの良い部屋であっても、この酷暑ではと、心配するのですが、7か月余にわたって世界41か国をバックパッカーで旅してきた彼には、環境に順応する体力と精神力が自然に身に備わっているのかもしれない、と驚きを通り越して感心することしきりです。
一方彼の3倍もの年輪を重ねる私は、熱帯夜の寝苦しさは身体に応えます。何とか涼しくなる方法はないかと…と考えているうちに、直ぐに眠りについてしまうのですが、今度は、せめて朝起きた時に爽やかに起きれたらいいなぁ~と思うようになり、目覚ましを鳥のさえずりで目を覚ますようにスマホのサウンドをセットしました。これはなかなか良い感じで目が覚めます。そして、それなりにちょっぴり爽やかな気分にはなるですが・・・。

さて、8月も終わりに近づくころに、ふぉーらいふでは一泊キャンプがあります。毎年兵庫県立いえしま自然体験センターで行っていたキャンプですが、今年は初めて三田市藍本にある里山で行うことになりました。
お世話になる「里山工房」は、我団体設立から20年間、四季を通じて折々に訪れているところです。過去には2年7か月かけて、子どもたち、スタッフ、親御さんたち皆で一枚板の大テーブルを作ったりもしました。最近では、里山保全のボランティア、木工作や釣りなどの体験活動を行っているのですが、前回行ったときに五右衛門風呂があったので、その焚き付けに一生懸命頑張ったこともあって、里山でのキャンプに余計興味が増したようです。「お風呂もある!里山からの流しソーメンもダイナミック!今度は魚を釣る!テントで寝るのは初めて!」などなどいろいろな声が出て、その日が近づくにつれてワクワク。みんな一泊キャンプを楽しみにしています。
そう言えば、昔里山に初めて行った子どもが「なかばやん、鳥の声が聞こえるよ~!ほら!」といって耳を澄ますと、その子は「かわいいね~」といって笑顔になったことが、忘れられません。
自然環境の中で耳を澄ませていろいろな音を聴き、木のぬくもりに触れ、季節の移り変わりを肌で感じることのできるこの場所が、フリースクールの子どもたちにとって、もう一つの居場所になっているようです。
夜、寝床につけば、里山の風に吹かれながら眠りにつき、朝は鳥のさえずりとともに目を覚ます…と早、私の心は弾んでいます。

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