メールマガジン【第19号】2019.10.16

【メールマガジン】
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NPO法人フリースクール全国ネットワーク公式メールマガジン
         【第19号】2019.10.16

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目次
1. JDEC概要報告
2.フリースクールフェスティバルの告知
3.おるたの家3周年記念イベント
4.フリースクールスタッフ養成講座
5.季節の一コマ(フリースクールこといろさんよりご提供)
6.コラム

1.概要報告:奥地圭子(NPO法人フリースクール全国ネットワーク代表理事)
日本フリースクール大会(JDEC )ご報告
第12回を迎えた今年のJDECは、9月28日(土)・29日(日)、東京シューレ
葛飾中学校を会場に、70名の参加で開催されました。
1日目午後は、「超党派フリースクール等議員連盟」事務局長の寺田学議員をお招きし、
「教育機会確保法の成立と今」と題し、私がお聞きする形でお話いただきました。
寺田議員も、この7月参議院議員になられた夫人も不登校経験がある事を含め、現在の
一律一斉教育のおかしさや多様な学びの必要性を語られ、正面からだけでなく海外交
流が増えている機会を活用し、広く多様さを認めていく社会作りが、教育を変えるつな
がりにもなるのでは、と発言されました。その後、タイプの異なる3つのフリースクー
ルの実践の発表があり、懇親会で終了。
二日目は、テーマ別に分かれて深め合う分科会が、午前午後とも5分科会づつもたれま
したが、中でも「子どもの権利擁護研修」は最多の参加でした。最後にJDECミーティン
グで共有して終了しました。北海道から九州まで、ご参加有り難うございました。
( 奥地圭子)

2.フリースクールフェスティバルの告知:前北海(NPO法人 ネモちば不登校・ひきこもりネットワーク)
 フリフェス開催のお知らせとクラウドファウンディング支援&拡散のお願い

今年もフリースクールフェスティバルを実施する方向に動いており第一回の実行委員会が9月30日にZOOM(インターネット会議)を使って行われます。フリースクールネモのスタッフとしての私の気持ちとしては「今年もこの時期に来たか―」「何をするのか楽しみだなぁ」というワクワクした感情が出てくる季節になっています。

しかし今年のフリフェスですが、実は助成金の獲得を失敗してしまい先立つものが無いような形でスタートすることになってしまいました…。そこでフリフェス実施にかかる20万円をクラウドファウンディングにて集めようと急遽計画しました!詳しくはリンクを張りましたので是非サイトの方を見てください!

クラウドファンディング
CAMPFIRE(キャンプファイヤー)は、誰でも資金調達を実施できるクラウドファンディングです。あなたの夢をCAMPFIREで実現させましょう。プロジェクト成立件数国内No.1。

フリフェスが今年も無事に開催されるようにクラウドファウンディングでの寄付とSNS(Twitter、Facebook、Instagramなど)での情報の拡散を是非ご協力いただけないでしょうか?よろしくお願いします!

3.おるたの家3周年記念イベント:稲葉祐一朗(小山フリースクール おるたの家)
「できないことにくよくよするより、できることからやっていこう」
3年前、フリースクールを設立するにあたって自分で決めたことだ。何かを新しく作るということは途方もないことのように感じる。ついつい怖気づいてしまう。でも目の前に見えていることからこなしていくことで、もう少し先の「できること」が見えてくるはず。そうしてやってきた結果、ひとまずフリースクールを3年続けることができた。
「できることから」やってきたことで、こちらが尻込みしていた事柄はこちらに近づいてきてくれたし、私があずかり知らぬところでおるたの家が変化してゆく。実際にそんな感じだった。そんな3年間の活動を報告する場として3周年記念イベントを開催した。こういうイベントをやることもすごく不安で、これまでずっと避けてきていた。でも場所を予約し、チラシを作ることはできるのでそういうことから準備をはじめた。するとボランティアスタッフからの提案で急遽、子どものための部屋を用意することになった。その結果、43人の大人と、13人の子ども。6人のボランティアスタッフも含め、62人もの人々が参加するちょっとした規模のイベントになった。
「子どもが学校に行かなくなったとき、どう考えればよいか?」というテーマが新学期のこの時期に響いたのかもしれないし、ゲストとしてお招きした江川和弥さんに興味を持って来てくれた方も多かったのかもしれない。いずれにしろたくさんの方々が詰めかけた。子どもたちはそこでテーブルを囲んでいたかと思うと、表の公園に駆け出し、追いかけっこもしていた。
後日聞いた話では、そこで出会った子どもたち同士が仲良くなり、毎日SNSでやりとりしてたりもするらしい。おるたの家会員ではない子どもの話だ。交流会で知り合った大人たちが終了後もしばらくその場で話し込んでいたし、後日、おるたの家に見学に来た参加者もいた。3周年記念イベント自体が、まさにおるたの家の成り立ちを説明しているようだった。

4.フリースクールスタッフ養成講座
フリースクールスタッフ養成連続講座が11月9日から2月9日までにわたって、計8回開催されます。
報道にあるように、不登校状態にある子どもたちは14万人以上を数えます。
こうした状況の中で、学校外の学びの場であるフリースクールに注目が集まっています。
本講座は、フリースクールの運営や実践に興味のある方を対象に不登校の基本的な理解や不登校支援支援の枠組み、またフリースクールを支える制度の仕組みやほホームエデュケーションまで、学校外の多様な学びについて学ぶことのできるプログラムを用意しております。また、参加者同士(講師含む)の交流ができるのもポイントです。ぜひご参加ください。
フリースクールスタッフ養成連続講座 開催概要
■日時:2019年11月9,10日、12月7,8日、2020年1月11,12日、2月8,9日(土曜、日曜)
■会場:東京シューレ葛飾中学校(東京都葛飾区)
■参加費:33,000円(全日程参加)/5,500円(1日参加)/8,800円(1月参加)
■対象:フリースクールスタッフ希望者、設立希望者、現役・若手スタッフ
フリースクール等の実践を知りたい学生、研究者、教員、教育相談員。
その他、不登校、子ども、学校外の教育の支援者、関係者。
■主催:NPO法人フリースクール全国ネットワーク
■申込締切:全日参加の方→11月1日(金)
1日参加の人→それぞれの開講日直前の月曜日まで
※受講定員30名、申し込み多数の場合は全日参加の方を優先させていただきます。
■申込:お名前(フリガナ)、所属・お立場、ご住所、連絡先電話番号、受講希望日程を明記の上
info@localfreenet.localまでお申し込みください。

5.季節の一コマ(フリースクールこといろさんよりご提供・りんごの絵付け)


 

 

 

 

 

 

 
6.コラム:木村清美(フリースクール「ヒューマン・ハーバー」)
  こころのゆるみ

なんだか騒がしい秋の始まりでした。
増税だ!軽減税率だ!キヤシュレスだ!ポイント還元だ!と複雑すぎて、何をしたらいいのか‥増税前日もわけが分からず過ぎてしまいました。
駆け込み購入しても、たかが2%UPでしょ・・(高級品は買いませんので)
「たかが2%、されど2%」みなさまは、どのようにお感じでしょうか?

こころと脳の繋がりについて、感じることがあります。
脳が時々、辛い・・とか、こんなこと出来ない‥というネガティブな認識をしますが、ネガティブな発想を声に出すと、気持ちがすごく楽になります。
とても涙もろい性格の友人がいます。嬉しいにつけ、悲しいにつけ、悔しいにつけ、涙があふれ出てしまったら、途中では気持ちを鎮めるのが難しいようなので、気が済むまでちょっと距離をおいて見守っています。
涙が枯れるまで思い切り泣くことは、心の浄化作用にもなりますので、途中でなだめたり、声を掛けたりしないように心掛けています。
しかし、泣くこともできない‥涙もでない‥という状態に陥ることもあると友人が時々こぼします。泣くことすらできなくなった時は、神経の危険なパニック状態なので、私が意見やアドバイスを言ったところで、耳で聞こえても、こころが聴こえなくなっています。そんな時、私はひたすら聴く・・に徹します。

大変な事態や、辛いことに直面したときが一番しんどいのではなく、全てが収まりかけた時こそ、しんどさがピークに達するようです。
人って孤独や不安を感じている自分が、今どんなに辛いかを認めて貰いたい承認欲求があります。承認欲求は決して悪い事ではないので、「人は人」「自分は自分」という必要以上に傷つかないメンタルの強さを持てたら良いと思います。こんなに自分が頑張っているのに、なぜ、わかってくれないの・・って考えると、どんどん脳も心も張りつめて孤独感を感じてしまいます。人より優れていなくてもいい・・と、あるがままの自分を受け入れ、子どもも大人も楽しく過ごせる社会であってほしいです。こころの緩みって大事ですね。

                  
フリースクール「ヒューマン・ハーバー」
木村清美

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