子どもが「学校休みたい」と言った時の子どもを追いつめる対応に関する注意喚起の共同声明
2026年5月11日
特定非営利活動法人フリースクール全国ネットワーク
特定非営利活動法人 登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク
【趣旨】
新年度を迎えた子どもたちの中には、ゴールデンウィーク明けに「学校を休みたい」と訴える子どもがいます。また、頭痛や腹痛を訴える子どももいます。そのような子どもは、4月からの新しい環境に緊張やストレスを抱えてきた子どもで、これからの生活に大きな不安を抱えています。そのような子どもが「学校休みたい」と言ってきたときの大人の対応次第で、子どもは心身に支障をきたすばかりか大人への信頼感を損ない人間関係も悪化します。しかし、子どもに寄り添う対応をすると、子どもは安心感に包まれると同時に、大人への信頼も増し人間関係が良好になるきっかけにもなります。
子どもが「学校休みたい」と訴えてくれた時は心がストレスや不安でいっぱいいっぱいの状態なので、まずはゆっくり休ませてください。大人も不安になると思いますが、まずは子どもの気持ちを最優先にしてください。理由を問い詰めたり感情的になって怒ったりすると子どもは心を閉ざして、例え登校しても勉強も身に付かないどころか自己否定が強くなって自傷行為を行ったり、「消えたい」という思いを持つ子どももいます。子どもの命を守ることを最優先に子どもへの寄添いをお願いします。
多くの大人は子どもから「学校休みたい」と言われたら、戸惑い悩みながらも登校することを強いるでしょう。その心理は「一旦休むとズルズルと休み続け不登校になる」、「休みを許すことは甘やかしで、子どものために厳しく育てなければ」、「勉強が遅れると進学に影響してどんどん落ちこぼれる」、「学校へ行けない子どもは将来、社会に出ていけない」などの思い込みや刷り込みから起きていると思われます。不登校が増えている近年、そのような発言がメディアに取り上げられることを危惧しています。
私たちは、多くの「不登校をしたけど笑顔で生きている子ども若者」を知っています。休むことで心身ともに安心し、意欲も主体性も取り戻し自分らしく生きている子ども若者を知っています。その子どもたち若者たちも「学校休みたい」という思いを大人に受けとめ寄り添ってもらえたからこそ今があります。
学校に行くことが苦しい子どもが勇気を出して「学校に行きたくない」と言ったとき、一番絶望を感じる対応は大人の価値観や思い込みで登校を強いることです。一番安心できるのは子どもの心を尊重し思いを受けとめること(休ませること)です。その安心感の中で意欲も湧き将来の笑顔にもつながります。
「学校休みたい」という子どもに笑顔が消えていたら、まずは休むことを受け入れてください。
【具体的なお願い】
(1)子どもが「学校休みたい」と言ったときに登校を強いない。まずは休ませてください。
(2)家庭がまず安心できる居場所であるようにしてください。
(3)親の不安を吐き出せる安心できる場を確保してください。
(4)相談は複数の機関にすることをお勧めします。先生方からの相談もお待ちしてます。


