メールマガジン【第26号】2020.10.14

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NPO法人フリースクール全国ネットワーク公式メールマガジン
         【第26号】2020.10.14
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目次
1.新代表理事就任のご挨拶(中村尊)
2.新しい不登校施策と公民連携の推進に向けて――教育機会確保法と不登校関連施策(特定非営利活動法人とちぎ教育ネットワーク)
3.DVD「不登校の歴史と今」の感想(フリースクール アサンテ 村井ちゑ子さんより)
4.事務局より
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1.新代表理事就任のご挨拶(中村尊)
 この度、フリースクール全国ネットワークの代表理事に就任しました中村尊(たける)と申します。長崎市においてフリースクールクレイン・ハーバーを運営し、2009年よりフリースクール全国ネットワークの理事を務めさせていただいております。クレイン・ハーバーでは子どもたちが安心して安全に自分のペースで笑顔で過ごせる居場所であること、そしてスタッフも楽しく過ごせることを心がけて活動を続けています。また、ひとり親世帯や生活困窮世帯の子ども支援として、再利用学生服の寄付活動「学生服バンク」や「夜間の子どもの居場所」活動にも取り組んでいます。私自身はフリースクールの他に「18歳までの子どもの声を電話やチャットで受け止め心に寄り添う」チャイルドラインの活動もしております。

 今年は新型コロナ感染症の影響で世界中が大変な年になりました。1年前には誰も想像していなかったことが起き仕事場でも学校でも家庭でも、様々な場所で影響が出ています。子どもたちも不安が膨らみ、終わりが見えない中で疲れも溜まっています。やりたかったことができない、できていたこともできない、いつできるようになるかもわからない中、子どもたちはどうやって育っていけばよいのか、溜息ばかりが溢れるような日々が続き、不登校も虐待も自殺も増えている状況です。社会全体が不安に陥っているような今、普段から生きづらさを抱えている人にはその不安がしわ寄せしてくるかのように重くのしかかっているようです。コロナ禍の中で私たちは何に気づき、何を学び、何を身に付けるのか?これまで当たり前のことと思って我慢して窮屈に不安を抑え込むようにしてきたことが、実は当たり前ではなかったのではと思えてきます。普段から、競争を強いるよりも共生を心がける風潮の中で自分らしく暮らせる社会であったなら、世の中全体に大きな不安が押し寄せるような時も、助け合い支え合い理解し合いながら凌いでいけるのではないかと思います。コロナ禍の苦しみの中、当たり前だと思っていたことを見直し、真に自分のため、子どもたちのため、社会のためにはどうあったが良いかを考えていきたいと思います。

 まだまだ未熟ではございますが、子どもたちや保護者の方々、スタッフが笑顔で過ごせるフリースクールの充実のため、そして、学校制度が合わない子どもたちが必要以上に悩み苦しまず自分に合った育ちを選択できる社会の実現、その先に、日本の子どもたちが自分も他人も大切に思いやれる社会となることを目指してがんばりたいと思います。何卒、よろしくお願いします。


2.イベントのお知らせ 「新しい不登校施策と公民連携の推進に向けて――教育機会確保法と不登校関連施策(特定非営利活動法人とちぎ教育ネットワーク)
zoomを使用したオンライン講演会です。webカメラ、マイクが内蔵もしくは外付けされているPC、スマホ、タブレットが必要です。

不登校児童生徒の支援の画期的な施策として平成28年12月に教育機会確保法が公布されてからもうすぐ4年になります。この法律の正式名称は「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保に関する法律」です。不登校児童生徒の学校復帰を前提とするだけでなく、フリースクールなどの民間団体とも連携して教育の機会を一人ひとりに確保していくことが明記されている法律です。新たな不登校施策と公民連携がこれからどう進んでいくか、文部科学省の廣石さんにお聞きします。ぜひ、ご参加ください。

[新しい不登校施策と公民連携の推進に向けて]タイムスケジュール

13:40~14:20 廣石孝さん(文部科学省初等中等教育局児童生徒課生徒指導室課長補佐) 講演会

14:20~14:30 質疑応答

14:30~14:50 野澤こなつさん体験談(当事者体験談・高根沢町「フリースペースひよこの家」卒業生)

14:50~15:10 宗俊貴恵さん体験談(当事者体験談・高根沢町「フリースペースひよこの家」卒業生)

15:10~15:15 まとめと挨拶

*オンライン講演会終了後、ZOOMにお残りいただいた方には県内フリースクール紹介と意見交換会を16:30まで実施いたします。ぜひご参加ください。

15:15~15:45 フリースクール紹介  15:45~16:30 意見交換会

お問い合わせ先 tel:028-678-4745  mail:npoten2019@outlook.jp

お申込みページ:https://npoten1107.peatix.com/?fbclid=IwAR3eOxjGjZGxdcEgFj0QEU2FOIRUlFVaBboGGsAr5AGVmyy3VNBgvrq1TJo

3.フリースクール アサンテ でDVD「不登校の歴史と今」を視聴しました。(フリースクール アサンテ 村井ちゑ子さんより)
 私が子どもであったころからずっと見聞きしてきた内容でした。
 私は,1学年200人以上の児童数の学校で6年間過ごしました。時々お休みする子がいましたが,たいていは家庭の事情のようでした。テレビでは,「母ちゃん,しぐのいやだ」(母ちゃん死ぬの嫌だ)というドラマがありました。中学卒業時のクラスの2割ぐらいは,中学卒業と同時に就職する時代でした。
 その頃から「○○ちゃんの弟は学校行ってないんだって。登校拒否だって」「どこどこの長男は登校拒否」と,よその家の不幸を覗くような,ちょっと優越感を持った感じで,大人たちの間で話されていたのを覚えています。
 私が小学校の教員になって,不登校と名を変えた学校に行かない子たちについて,職員間で話が出たとき,
「そんなの,むりやり連れてくれば,学校の中では普通だよ」
「親の育て方が悪い。家の中が居心地が良すぎるから学校に来なくなってしまう」
「お母さんが旦那さんのお父さんを立てないから,子供が不安定になるんだ」
等の話が普通にされてきました。
 アサンテで,DVDを視聴した子供たちは,不登校歴の長短によって感想が異なりました。
 この1~2年に不登校になった子は,学校の方も「しばらく休憩した方がいい」というように,無理な登校を勧めないので,「昔は悲惨だったんですね」という感想を持ちました。
 10年以上前に不登校だった子は,「布団を引っ剥がされた」映像に頷き,自分も同じだったと言いました。そして,アサンテに来ていなかったら,家から出られなかったかもしれないと言いました。
 私の三男が中学で不登校になったとき,私は,登校を勧めず家で休ませました。たまたまカウンセラーの勉強をしていたことが役立ちました。自分のクラスに「学校に行きたがらないんです」っていう子が出ると「今は無理しないで休んだ方がいいです」なあんていうものだから,親御さんは冗談じゃないと言って無理やり学校に連れてくることがありました。私は,できるだけその子に寄り添い,嫌なことを無理にさせないようにしました。すると,元気に通えるようになりました。やはり,その子に合わないことは無理強いしないことが一番です。
 DVD「不登校の歴史と今」は,現在にたどり着くまでどれだけの子が尊い命を落としたかも,きちんと追っています。「不登校は,問題行動でも,病気でもない」。ここまで来た貴重な権利を,今後も生かしていかなければと思います。

4.事務局より(新事務局員のご挨拶・桧山大輔)
 皆様、初めまして。
 この度休眠預金事業の事務局を担当させていただくことになりました檜山大輔と申します。
 インドのハンセン病コロニーを支援するNPOを運営や、ネット広告の代理店をフリーランスで行っています。コロナの影響でインドの活動がストップしてしまったため、代表理事の江川さんにご紹介いただき今回の事業をお手伝いすることになりました。フットワーク軽い方だと思いますので、何かありましたらお気軽にご連絡いただけましたらと思います。1年間どうぞよろしくお願い致します。

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