メールマガジン【第9号】2018.12.11

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NPO法人フリースクール全国ネットワーク公式メールマガジン
         【第9号】2018.12.11

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目次
1.【報告】超党派フリースクール等議員連盟総会(12月3日)

2.多様な学び実践研究フォーラムin九州

3.事務局コラム 松島裕之(事務局)
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■【報告】超党派フリースクール等議員連盟総会

2018年12月3日、衆議院議員会館にて、超党派フリースクール等議員連盟、夜間中学校等義務教育拡充議員連盟の合同総会がおこなわれました。
「普通教育機会確保法」成立から2年が経ち、附則に書かれた「3年以内の見直し」に向けてどのように検証を進めていくかがテーマです。

総会では以下の事項が討議され、法律にも書かれている「学校復帰のみを目的としない不登校支援の在り方」「フリースクール等やその利用者への経済支援」等の具体化に向けて今後も検討と作業を進めていくという意志が示され、また文科省には「学校復帰のみを前提とした施策の見直し」が全国の自治体でも進められるよう指導をすること、不登校児童生徒等がどのような形で学習の機会や居場所を確保しているか(ホームスクーリング、フリースクール、適応指導教室等…)支援背策にもつながるような学術的調査も検討するよう要望がなされました。

・河村建夫FS等議連会長、馳浩夜間中学校議連会長、浮島とも子文科副大臣のあいさつ
・文部科学省からの今後のスケジュールについての報告
・関係団体からの意見、要望と状況の報告
 *NPO法人フリースクール全国ネットワーク
*全国夜間中学校研究会
*登校拒否・不登校問題全国連絡会
*不登校ひきこもりを考える当事者と親の会ネットワーク
*チア・ニッポン
・質疑応答、意見交換
・下村博文議員、馳議員からのコメント

なお、フリースクール全国ネットワークから提出した要望書は
https://freeschoolnetwork.jp/wptest/wp-content/uploads/2018/12/20181203_youbousyo.pdf
からご覧いただけます。

■多様な学び実践研究フォーラムin九州

かねてよりお知らせをしております「多様な学び実践研究フォーラム」の詳細がじょじょに固まってまいりました。
このフォーラムは、フリースクール等だけに限らず、主に学校外で行われる「多様な学び」について、実践者(学習者自身やその保護者も含む)と研究者が集い、交流することによってその実践の質を高めようと2012年にスタートしたフォーラムです。

これまでは東京・大阪で交互に開催してきましたが、今年は初の九州開催。
九州各県からお集まりいただいた実行委員の皆様を中心に各企画、最終調整の段階に入ってきました。
みなさま、どうぞお楽しみに。

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第6回多様な学び実践研究フォーラムin九州・開催概要
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□会場・アクセス
 福岡市市民福祉プラザ(ふくふくプラザ)
  *福岡空港から地下鉄空港線で約15分
  *博多駅からバスで約30分

□参加費
 一般 2日間3,000円、1日だけの参加は2,000円
 学生 2日間1,000円
 18歳以下 無料

□プログラム(予定)
◇3月16日(土)13:00 受付開始、18時終了
 ・基調講演「多様な学びをひらく~AI時代の学びをどう考えるか~(仮)」
  講師:汐見稔幸さん(白梅学園大学前学長)

 ・シンポジウム「普通教育機会確保法」見直しまで1年~今、必要な視点~
  シンポジスト
   奥地圭子さん(フリースクール全国ネットワーク、東京シューレ)
   喜多明人さん(早稲田大学、子どもの権利条約ネットワーク)
   吉田敦彦さん(大阪府立大学、京田辺シュタイナー学校)
   齋藤眞人さん(立花高等学校)
  コーディネーター
   中村国生さん(多様な学び保障法を実現する会、東京シューレ)

 ・交流会(18時スタート、参加費別途500円(予定))

◇3月17日(日)9:30 受付開始、17時終了
 ・分科会(午前の部)
 ・分科会(午後の部)
  ※午前、午後に5つずつ、合計10のテーマに分かれて報告・ディスカッションを行います。
 ・シンポジウム「九州の多様な学びの未来をみんなで考える」
  シンポジスト、コーディネーターともに検討中

□主催
 多様な学び保障法を実現する会
 多様な学び実践研究フォーラムin九州実行委員会
 NPO法人フリースクール全国ネットワーク

お申込フォーム等は現在準備中です、少々お待ちください。

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 事務局コラム:松島裕之(事務局)
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はじめまして、事務局の松島です。このコラムを担当するのは初めてですが、メルマガの文章自体は大部分私が書いています。メルマガの発行自体は大切だし面白い作業なのですが「お知らせ」とか「報告」とか、そんな文章ばかりでは(書いている方が)飽きてしまうというワガママからコラムのコーナーもつくってしまいました。
しかし、いざ実際に順番が回ってくると、なかなか文章が書けません。立場とか決め事をぬきにして「自由にやって良い」と言われると、かえって困ってしまいます。フリースクールの現場で働いていたころは、会員のみんなとは、お知らせとか報告ではない「おしゃべり」をしていたし、ミーティングなどの場でも「スタッフとして」なんて発言は全然通用しませんから、自分の言葉で話すしかありません。
フリースクールの楽しさであり、難しさであり、そして学びでもある、スタッフにとってだけでなく、通ってくるメンバーにとってもそういう場をつくれていたのなら嬉しいなと思っています。

それはさておき、最近「BASEBALL GEEKS」というサイトにはまっています。その名の通り野球に関するマニアックな記事が目白押しのサイトなのですが、例えば「上から叩くな!新しいスイング理論」「『低めに投げろ』ってホント?データで探る野球指導の常識」とか、少年野球などをやっていればおそらくみんなが「常識」として教えられてきたことを、最新の機器も使いながら検証しているんです。
「昔から言われていることはやっぱり正しかった」という時もあれば「最新のデータからは、こういうやり方の方が良い結果が出るよ」という時もあり。さらにそれぞれ「どうしてそうなるの?」とか「どうしてそういうふうに言われてきたの?」という解説も加えられ、なるほどなと感心しながら読んでいます。
野茂英雄のトルネード投法も、イチローの振り子打法も、最初のうちはそんなやり方はおかしいと否定されたと聞いています。それぞれ立派な成績を残した今でも「彼らは天才だから(普通の人は、普通のやり方が良い)」という声が根強くあります。
だけども、常識にとらわれず探求する心を忘れずにいれば、様々な経験と知恵がつみかさなり、これまで常識とされてきたものが変わるときはきっと来るとひとり妄想を膨らませているのです。

もっとも、これはあくまでも野球の話、一打席一打席に「結果」が出るし「試合に勝つ」明確な目標があるからこそ。たとえ野球でも「試合の勝敗より、ボールを投げて、打って、走って、その時間を楽しみたい」といわれれば何が正解かはまたわからなくなってしまいます。
じゃあ、学校教育やフリースクール等の目標ってなんだろうか?教育基本法には「目標」がかかれているけれど、それは「教育」の目標であって学ぶ人自身の目標でもないし、まずはその常識から考え直すのが第一歩です。

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