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NPO法人フリースクール全国ネットワーク公式メールマガジン
【第14号】2019.5.17
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目次
1.【お知らせ】フリースクールスタッフ養成連続講座-オンライン版
2.【報告】文部科学省「フリースクール等に関する検討会議」
「超党派FS等議員連盟・夜間中学校議連合同総会」
3.【連載】APDEC2019
~Asia Pacific Democratic Education Conference~
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■【お知らせ】フリースクールスタッフ養成連続講座-オンライン版
昨年秋に開催し、ご好評をいただいた「フリースクールスタッフ養成連続講座‐オンライン版」を今年も実施いたします。
この講座はフリースクール全国ネットワークが主催するスタッフ養成連続講座の講義の部分を動画で視聴し、その後テレビ電話の仕組みを使って動画をもとにした参加者同士のディスカッションで学びを深めていく仕組みです。
【動画(講義)のテーマは以下の通り】
・基礎講座1「フリースクールとは何か」
・子どもシンポジウム「学校に行かなかったワケ、フリースクールに行ったワケ」
・基礎講座2「不登校とは何か」
・OBOGシンポジウム「フリースクールからの進路」
・世界のフリースクール・ホームエデュケーション
・シンポジウム「不登校の子どもの保護者、フリースクールに通う子どもの保護者」
・フリースクールの創り方と運営
・不登校・フリースクールに関わる制度と仕組み
・困難を抱える子どもへの対応
・スタッフシンポジウム「子どもたちとともに学ぶ悩みと楽しさ」
・全体振り返り
申込受付は来週月曜日(20日)に開始予定です。
どうぞお楽しみに。
■【報告】文部科学省「フリースクール等に関する検討会議」「超党派FS等議員連盟・夜間中学校議連合同総会」
今週月曜日、文部科学省の「フリースクール等に関する検討会議」「不登校に関する調査研究協力者会議」の合同会議が開かれました。
また、木曜日には「超党派フリースクール等議員連盟」「夜間中学校等義務教育拡充議員連盟」の合同総会も開かれました。
両者とも普通教育機会確保法の附則に書かれた「三年以内の施行状況の検討と見直し」のためにひらかれた会議で。フリースクール全国ネットワークからは文科省がこれまでに出した「学校復帰のみを目的とする」通知や施策の見直し、不登校の子どもやその家庭への(学校外の場での学習を希望をする際の)経済支援、休養の必要性や学校外の学びの重要性をうたう法の趣旨の周知等を求めました。
また、木曜日の議員連盟合同総会では馳浩議員(フリースクール等議員連盟幹事長)より、学校外で学ぶ子どもや家庭への経済支援や就学義務制度の見直しに向けて個別学習計画について再提案をしたいとの発言がなされました。個別学習計画の策定については学校や教育委員会からのお仕着せにならないよう、関係者からのヒアリングもしつつ検討を進めていきたいとのことです。
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【連載】APDEC2019 その3
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日本だけでなく、世界にはフリースクールやホームエデュケーションで育っている子どもが大勢います。20年以上前からフリースクールの世界大会(IDEC)が続いています。その中から、共通性もあり、集まりやすいということなどからヨーロッパやアジア・太平洋地域では地域の世界大会を開くようになっています。APDECはそんなアジア・太平洋地域の大会で、今までに台湾、東京、インドで開かれています。東京で開かれた2017年の大会はフリースクール全国ネットワークが主催してオリンピックセンターを会場に開催しました。
今回のAPDECはオーストラリア最大の都市・シドニーにあるカランベーナスクールが中心になって開催されます。カランベーナスクールは就学前年齢の子どもから6年生の子どもを対象としたフリースクールです。子どもが生涯にわたる自分にとっての豊かな学びのいい始まりができるということを大切に考えています。親とのつながりも大切にしていて、子どもがフリースクールでしたことを共有しやすいようなしくみを準備していたり、スタッフも子どもの声をより深く聞くことが出来るようにアクティブリスニングということを大切にしていたりするフリースクールです。
実はカランベーナスクールは今年が設立50周年の節目に当たります。イギリスのサマーヒルスクールに刺激を受けた市民たちが始めたフリースクールです。そんな縁もあってか、サマーヒルの創始者の孫で現在サマーヒルスクールのスタッフをしているヘンリー・レッドヘッドさんを基調講演者に迎えています。今年のテーマは「子ども・若者の声を聞く」というもので、カランベーなの今の子どもだけでなく、OBOGをはじめ多くの子ども・若者がその思い・経験を話す企画が用意されています。シドニー都市域にある自然豊かな国立公園の中にあるすてきな研修施設を会場にアジア・太平洋地域のフリースクールやホームエデュケーションなどで育った人々やスタッフ、親との交流を楽しむことができます。
日本からの参加ツアーは東京にあるAPDEC事務局が企画しています。是非、ご参加ください。
http://apdec.org/jp/tour2019/